路傍のフジイ
」のレビュー

路傍のフジイ

鍋倉夫

「受け入れるしかないです」という言葉が良

ネタバレ
2024年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めの田中さん視点のお話がなぜか胸を打ちます。そこからオムニバスのようになるのかと思ったら、点と点が繋がって趣のある線になる感じ…。どういう線に見えるのかはきっと読み手によってそれぞれ違うんだろうな。

石川さんの秘密が社内で話題になり、動揺する田中さんがフジイ氏に相談。その回答がすごく好き。

フジイ氏のどんな言葉も参考になるけど、「受け入れるしかない」と「イメージしてる人は存在しないかもしれません」という言葉にハッとさせられます。

人間ってどうしても他者に、時には勝手な期待を持つこともあるから…。違った時に受け入れる覚悟がある人は、すごく頼もしく大きく見えますね。

じわじわと味わいがある和膳みたいな漫画。
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