長浜To Be,or Not To Be[コミックス版]
スカーレット・ベリ子
このレビューはネタバレを含みます▼
ちょっと待ってください、本当に完結なんですか?シーモアさんの間違いなだけじゃないんですか?本当に本当にこれで終わりなんですか!?嫌です。もっと読みたいです。なんだったら、どこの世界線の博多に行けば彼らに会えるんですか…なんだろうか…DKってこんなにピュア美しいものでしたっけ…それとも私が拗らせDKしか最近読んでいないのでそう思うのか…
あれか、空と海が美しいところで育ってるから、その美しさが心にまで投影されているのだと、澄んだ美しさは心さえも澄ませると!そうゆう事ですよね!?ベリ子先生!?海なし県の私はこの美しさに浄化されましたよ…
登場人物が一颯と凪沙しかほぼ出てこないのに、こんなに深い作品を描けるなんて…ベリ子先生の手腕の凄さを感じる作品です。
ストーリーは両片想いのDKがカップルになるまでなんですけど、違うんだよ。違うの!他の作品と全然違うんですよ~!!小学生の頃から一緒に居たから、一颯の存在がLIKEじゃなくてLOVEだったって凪沙が気づくところが2話の最後くらいでね…おいおい、ちょっと待て。その前に手が微かに触れてないかい?え?手触れあってたよね今。ここが重要で!!手を繋いでるんじゃないんですよ、そっと触れあわせてるだけなの!!この手の触れあいが!!少しずつ近くなっていって!!これですよ、もうこれ。少しずつ、自分の止められない気持ちと、相手の様子を伺いつつのこの!この距離感が絶妙に描かれていて、ベリ子先生は大天才でしたかと。これが1話ですよ?え、絶対面白いじゃん。間違いないじゃん。
ストーリーで一颯が『明日鮭食わん?』って台詞があるんですけど、“え…そうゆう事…どしよ…明日から一生私鮭食べるとき君らを思い出すやつやん…”ってなったよね。まさか“鮭”にエモさを感じる日がくるとは思わなかった…私もまだまだだな…
そんでね、なんで完結が嘘って言って欲しいかって情事がないんすよ!情事が!付き合ったり卒業したらそのままなだれ込め精神なんですよ私。でもこれはね、ないの。ただ、皆さんここで回れ右は絶対なしですよ!!なくても最高だから(*T^T)なくてもヤバすぎるから(*T^T)例え情事が読めなくとも、何度でも彼らに会いに私はこちらの作品を読み返すと思います☆でもね、欲を言えば見たいです((T_T))お金を払っても見たいです((T_T))どうかベリ子先生、出版社様、続編を下さい!!彼らがお爺ちゃんになるまで見届けたい!!
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