ひばりの朝
」のレビュー

ひばりの朝

ヤマシタトモコ

救済はない

ネタバレ
2024年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 色々と感情がとっ散らかってますが完ちゃんクソやなとおもう。とみこちゃんが言っていた善意の押し売り。それも甚だしく勘違いした善意ほど厄介なものはない。なんでひばりの父親に特攻しに行く、なんでセンシティブすぎる内容を暴露しに行くんや、それでひばりがどうなるかわからないのか。だとしたらとんだおめでたい想像もできない浅はかなやつや。ひばりの周りにいる他人の方が心配している(あくまで自分本位な心配だけど)母親は毒親、父親は犯罪者。
結局逃げることでしか自分を救う手立てがない。
そして、それが現実なのだ。自分のことを救えるのは最後は自分なのだという真理をまざまざとヤマシタトモコの世界で練り上げられ読者に突きつけた作品だと思う。
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