悪役令嬢の矜持~婚約者を奪い取って義姉を追い出した私は、どうやら今から破滅するようです。~(コミック)
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悪役令嬢の矜持~婚約者を奪い取って義姉を追い出した私は、どうやら今から破滅するようです。~(コミック)

メアリー=ドゥ/久賀フーナ/星樹スズカ

計画通り?否、予想以上だ

ネタバレ
2024年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ イラストが美しく、お話も試し読みだけでも「おっこれは激重愛情!期待できる」と思っていました。
読み進めていくと、ミステリーのトリック種明かしパートで中だるみしそうな部分でも、
色んな所にしっかり伏線が張られており、後半はそれを回収しつつもどんでん返しの連続で飽きさせない作り。
何より主人公ウェルミィの行動、価値観が一貫していて、美しいものを愛でる心は姉以外にも向いている描写が細かくて素晴らしい。
姉を逃がす事の優先度が高かったせいで、それ以外の「うまくいきすぎている」部分や大人の事情までに気が回らなかったことが、
優秀だけども若さゆえの詰めの甘さ…盲目さと少女らしい未熟さが愛おしいです。
こんな子がこれから自分の人生の価値を見出していく過程を見られると思うとわくわくが止まりません。
姉も事情を知ってそうだとは思っていたけど、その上で今後どう関わっていくのかも気になります。

ウェルミィはイオーラと一緒にいたかったのだろうな…という描写もあったし、
最初は好かれたかったという願いが親によって壊されたものの、それが取り除かれた巻末。
婚約披露パーティの日まで、妹の行動を知りつつ何を思ってイオーラは行動していたのか?
姉妹関係の修復が叶って幸せになってほしい…そんな続きを楽しみにしています。
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