堕ちた軍神皇子は絶望の檻で愛を捧ぐ
」のレビュー

堕ちた軍神皇子は絶望の檻で愛を捧ぐ

桃城猫緒/Ciel

ようやく読みました。

ネタバレ
2024年6月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きなソーニャ文庫で、高い評価ではあるものの、レビューを読んで、迷いに迷って、とうとう購入。
読みました。壮絶。
正義と信念と希望に満ちたヒーローが、何度も何度も陥れられ、心を壊していく過程が、丁寧に丁寧に描かれていきます。もう、ヒーローから目が離せなくなり一気に読みました。
最後に残ったのはヒロインへの愛だけ、とありますが、ヒーローが築いた絆をヒロインが紡ぎあわせ、ふたりを慕う人々に囲まれて、あたたかいラストになります。
それでも、失ったものは大きくて、大団円ではないです。それがまた良いです。重くて苦しいけれど、深い愛の物語でした。過去一番感銘を受けた作品でした。

ソーニャ文庫公式の番外編では、実子3人、養子8人に恵まれて笑い声の絶えない幸せな大家族になったその後のふたりが描かれています。初めてヒロインの妊娠がわかった時の、ヒーローの喜びの雄叫びに、心が救われました。
最後に、Ciel さんの挿絵は、どれも本当に素敵で綺麗でした。この作品に、Ciel さんの挿絵で良かった、と心から思います。
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