身代わりで結婚したのに、御曹司にとろける愛を注がれています
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身代わりで結婚したのに、御曹司にとろける愛を注がれています

吉澤紗矢/冬夜

秀逸な「夫婦の時間」「家族の夢」

ネタバレ
2024年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒーローの菱川亘。ヒロインの真喜田春奈。
春奈の父・佳郎...昔ながらの国会議員。「跡継ぎは男性、女性は良い結婚をすべき..」...いつの時代の政治家なの?アップデートしなければ落選するよ。一目惚れし、周囲の反対を押し切って再婚した妻を口うるさい親戚からも守れない。母の奈津子...夫に気を使い、親戚からの冷たい視線に耐え、前妻の娘の多佳子からは家政婦扱い。サッサと離婚すればいいのにと思ったのは私だけでしょうか?
春奈と双子の清春...母の実家の料理店を継ぎたいが「お前は跡継ぎ。政治家以外は認めない」と父に言われ続ける。反発して大手企業に勤務して夢を追い続ける。多佳子...春奈の腹違いの姉。才色兼備でテレビで自分のコーナーを持つほどの人気弁護士。面倒なイベント出席は春奈を身代わり参加させたりと春奈を黒子&小間使い。物語り終盤で多佳子の常軌を逸した行動の原因が判明。やっぱり元凶は父親でした。ヒーローの亘の実家・菱川家...夫婦仲も良く、姉の薫も春奈を実の妹ように可愛がってくれる。自分の実家の真喜田家との違いに驚くも、憧れる。亘は最初から最後まで春奈の味方で、何があっても春奈と自分の家族を守り抜くという態度と行動力が素晴らしかったです。父親の佳郎も不器用だけど家族に愛情は持っているのだと思います。母親の奈津子も開き直ってポンポンと主人に言い返す強さを身に着けましたね。番外編では、今の菱川家と真喜田家の知ることができ、3人の子供に囲まれた亘と春奈が読めて最高でした。
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