このレビューはネタバレを含みます▼
1巻は主人公2人が中心で落ちこぼれヒロインが
特殊な能力でヒーローを支え活躍していて面白かった。
2巻はヒーローがモテモテなだけで、
ヒロインは相変わらず誰にもモテない落ちこぼれのままの印象で成長を期待したから残念だった。
ヒーローもヒロイン救出に来たのに、情けないことに敵の女に押し倒されてヒロインに助けてもらってるし。
強い設定なのにドン引き。普通逆でしょ。
ちっともときめかない場面だった。
1巻同様、2巻でもヒーローの過去のモブとの恋愛がどうとか、作中繰り返し説明があるのも萎える。
サラッと流す程度ならいいけど、
あんまり過去の恋愛遍歴とか詳しい情報は知りたくないわ。
ヒロインにも過去に思われた人がいれば公平に読めるけど、ヒーローばっかりモテ設定でヒロインを振り回すのはモヤモヤする。
おまけにヒーローモテ設定のトドメは
王女さまからのラブ。
出オチだったけど、その展開必要あった?
ヒーローのイケメン設定を盛りたいだけに見えた。
しかも、盛ってるわりにヒーローは
ヒロイン救出にまた間に合わなかったのもイラっとした。
強いくせに毎回ヒロインを守れてないよね、カレ。
ヒロインは王女の女騎手に痺れ薬撒かれたのに、
ヒーローは気づかないままだった?
それについて、ヒーローからの言葉もケアもなくてガッカリ。ますます、王女キャラを出した意味が謎で、
王城のシーンはヒロインが不釣り合いで、
とことん惨めに見えて悲しくなった。
1巻よりその能力で活躍する場面も少なくて
取り柄もなく、モテない落ちこぼれヒロイン設定のままで、
2巻は読んでいてヒロインが気の毒で展開にもワクワクしなかった。
バランスとして、ヒロインと師匠のもっと恋愛に近い深い絆がある設定の方がニヤニヤできたと思う。
せめてヒロインにだけ、わかりやすく過保護な師匠だったら、もっとヒーローをモヤモヤさせて溜飲が下がったのに。2巻は不完全燃焼です。