妖狐の旦那さま~大正花嫁奇譚~
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妖狐の旦那さま~大正花嫁奇譚~

もものもと

「音姫」?「桜の匂い」?に違和感しかない

ネタバレ
2024年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーがテンプレなのは、ある意味王道の形なのでしょうが、『大正』とつけるなら言葉の選びがどうにもひっかかる。他の方もレビューしてますが大正時代に「パパ・ママ」はないのでは。それこそ似通った現代あやかしモノの設定そのままか?という気がしますし、桜の花びらが散っている場面では「桜の匂い」がキーになるようですが、描かれているソメイヨシノはほとんど匂いません。日本にあるピンクで一重の桜は、花に匂いはほとんど感じないはずです。江戸時代にあった一部の匂いのする桜は八重桜に似た品種で絵とは違いますし、それも明治以降は近代化で姿を消している(現在は東京で見られるそうですが)ため、大正時代の時代考証が甘いのでは?そこのところファンタジーなら『大正』とかタイトルにつけなきゃいいのに。
あと、微量ながら普通の桜から匂いがしたとしても桜餅の匂いのはずですけど、それロマンチックかなあ?桜餅の匂いのする妖狐のヒーロー、なんか嫌だな。とにかく読めば読むほど違和感と戦うしかなく途中でリタイヤしました。商業作品なら時代考証もう少ししっかりした方がいいのではないでしょうか
あと最後に「音姫」は某トイレの音消し機材と同じお名前なのでもう少しネーミング慎重にしたほうがよろしいのでは
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