このレビューはネタバレを含みます▼
公爵である叔父の傀儡の国王となっていたヒーロー。異国人の王妃を迎え、意思の疎通も出来ない夫婦として醜態を晒しゆくゆくは失脚させる策略の一つでしたが、迎えた王妃はスーパーウーマンだった!!ヒーローの国の言葉はペラペラ、マナーは見様見真似で完璧にできてしまうし、社交ダンスでさえも数時間でマスターしてしまう。そして何より、国王である自分の旦那様をバカにしている者たちに痛い目を見せてやると意気込み、類まれなる才能を十分に発揮したその手腕はまさに痛快で、カッコいいです!そんなヒロインに発揮し、自信を無くしていたヒーローも少しづつ本来の実直で誠実な人柄の良さが発揮されてきます。何でもこなせる強気なヒロインですが、二人の関係はほっこり温かいもので、それがまた良かったです。国家事業としての陶器やシルクの成功までは楽しく読ませて頂いたのですが、魔力の話が出たところで、何でもアリ過ぎる気がしたし、ヒロインの今までの努力も無駄に思えてしまい残念に思いました。