君と仰ぐ空の青
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君と仰ぐ空の青

しろいるか

視線を合わせる歓び

2024年6月24日
二人の会話のピリピリ感にドキドキしながら読み進めました。
最初から社交辞令を言い合うような関係じゃなかったのが良くて、水と油っぽそうなのに割と根底で求めてるものは同じだったのかな?なんて思ったり、静かに甘いものが含まれてる過程を読み手が感じ取れるのも嬉しい。
子供時代に植え付けられた性根が、大人になってどう人付き合いに影響するかとかの描写も上手いです。
タイトルの通りラストも清々しく、それだけじゃなくて何度か2人で出かける時に同じ動作をするわけですが、花火や水槽など色んなシチュエーションで使われるのが良いです。互いを見つめ合うだけじゃなく、同じものを一緒に眺めることが出来る歓びがあって、それはイコールでその景色の先にはお互いの存在があるんですよね。
でも同僚間で会社の人事データ?みたいなんが簡単にやり取りされんの怖っ!!てなりました(笑)
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