このレビューはネタバレを含みます▼
176P、描き下ろし表題作、他3作品。青年マンガ枠だが収録の短編はプラトニックなBLコミック。「ななしの恋人」は、「ななしさん」としての手紙のやり取りのウキウキ感と手紙だけの関係だと気付いた時の落胆、その後の喜びが描かれておりとても可愛いストーリー。「幽霊屋敷〜」は幽霊に一目惚れしてしまう展開から最後は別の締めくくりかな?と思っていたが裏切られた。「フランケンシュタインの〜」は人外BLアンソロジーの「ひとでなしの恋」に収録作品。友だちを作ったハカセだが別の感情を抱いていくストーリー。表題作の「友人の式日」は葬儀のシーンから始まったので切ない展開は予想できたが真相に辿り着き改めて大事な存在を認識する過程はやはり切ない。切ないながらも優しい気持ちになれた短編だった。