このレビューはネタバレを含みます▼
気になっていた作者。表紙に惹かれ上下巻✨と、即購入でした。
邦之と妹の本当の関係は感動で、オーナーとしての邦之の成功や菊丸を大事にしている描写は切なく…彼のタバコを吸う姿は情欲を抑えている様で艶でした✨
ただやっぱりこの歳だからか、広げた風呂敷をどう畳むんだろ?と未消化のまま終わったものもある様に感じ(…すみません)
妹の為に家族を作ってあげたいと、邦之の婚約や過去の恋愛はひとりの男性の人生だなと良かったのですが、ノンケだからゲイだから…と菊丸との関係を彼の人生の中での出会いではなく、性のあり方と結びつけるのは…と感じてしまい(菊丸だけに反応する!が個人的には好みなだけなのですが…😩)
お金に対する執着からオーナーになって成功したと(ゆりちゃん)そんな彼のホストクラブの経営は1巻冒頭にある様に、お客はツケで飲めるシステム。彼の従業員はお酒+という商品を、オーナーから仕入れている個人経営者なのかなと…。なのに自宅にホストを生活させている。
妹のゆりちゃんの為に家族の時間を望んでいた邦之。婚約者と同棲し彼女とゆりちゃんが姉妹の様だったら…。幹部のマヤだけは特別で、婚約者、マヤ、ゆりちゃん、邦之と仮の家族の様なそんな特別な中に(自宅に)菊丸が入っていく、そんな物語だったら…作中感じた付箋の回収が綺麗に出来たのかな?とそんな風にも感じました。(お前ってオーナーの事…のマヤに対する下巻のセリフも生きたのかな?と。)
ツケ払いのお客を回収しているホスト、新宿タワマン、起業資金に裏の世界の方の協力…と、どこかそれらのワードを使って物語が流れている様な…魅力的な付箋なのですが散りばめられたまま終わっているように感じて、そこが少し残念でした。
なのですが…邦之はカッコよく、菊丸は名前の如く可愛い受けで😩2人の絡みは良かったです✨