ノっぴきならぬ
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ノっぴきならぬ

こふで

色気が大洪水

ネタバレ
2024年7月1日
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お江戸BLなので、その時代の言葉や風習なども楽しめます!
毛並の違う色男が2人、ひとときの情事を楽しんでいたが突然ひとりが目の前から姿を消してしまいます。
全身刺青の入った寅次×美丈夫の八重辰。
八重辰の姿を見なくなって七年も引きずっている寅次、とある料理茶屋で再会しますが煮え切らない八重辰の態度に複雑な思いの中そこで働くことになるストーリーです。
七年という年月の中で八重辰は娘ができ料理茶屋の旦那となり守るものが多くなったため、自分の寅次への素直な気持ちと離れなければという思いの間で揺れ動いていて切ないです。
まっすぐに八重辰への想いだけで生きてきた寅次と、寅次との思い出を胸に現実を受け入れ主人として生きてきた八重辰。全く別の道を歩いていたのにまた交わってしまったらもう引き返せないですね。
八重辰の方が、突き放そうとしつつも離れたくない気持ちがダダ漏れていて、表情が雄弁に語っています。
あんなに未練を語っていた寅次の方が、腹を括ったらサッパリしていて男らしい。でもそこも八重辰の幸せを思ってなんですよ。
なんだかんだでも、最終的には一緒にいることを決めてくれて良かったです。
月代頭でもこんなに色気って溢れるんだ…と感心するほどに色気が凄い!これぞ色男!!
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