無能と蔑まれた令嬢は婚約破棄され、辺境の聖女と呼ばれる~傲慢な婚約者を捨て、護衛騎士と幸せになります~
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無能と蔑まれた令嬢は婚約破棄され、辺境の聖女と呼ばれる~傲慢な婚約者を捨て、護衛騎士と幸せになります~

葵すみれ/祀花よう子

結局容姿で判断しているヒロイン

ネタバレ
2024年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 確かに主人公の周りは人に恵まれていないが、ヒーローに惹かれる、良さに気づく最初の場面がよく見ると実はかっこいいじゃない?的なもので、その後には婚約者と見目を内心で比較してるような場面もあった。結局ヒロインも人を容姿で判断している辺り周囲の人間と大して変わらない浅い中身の人間になってしまっている。ヒーローが容姿の整っていないただ誠実な青年なら心が動いていたのだろうか?このヒロインは。あえてヒーローを飛び抜けた美貌の設定にせず、それでもそんな彼にヒロインは心惹かれたのよ?心根が綺麗でしょ?という意図が感じられるのも鼻につく。それなのに母の遺言では殿方を顔で選んではいけないと。それに対してヒロインは婚約者を美しさで選んだことを後悔するけどれどなんだそれと笑ってしまった。もし先にこの遺言を覚えていたとして婚約者を顔がいいけれど性格を最悪に描いたことでまるで美しい者は心根も悪かのように印象づけてる。結局のところ人を容姿で判断しているこの描写のせいで以降、ヒロインにもストーリーにも魅力を感じられずに冷めた気持ちで読むことになった。
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