このレビューはネタバレを含みます▼
ハッピーエンドはハッピーエンドですが、今後、王様がどんなにイリリアを愛してもイリリアは過去の王様の発言により自分が王様に愛されるはずはないと思ったままで、王様は疑うことを知らない純粋無垢なイリリアを永遠に失ってしまったのではないかと思います。(イリリアの王様への愛は最初から事件後もずっと変わっていないんですけどね)それでも王様は愛を注ぎ続けるでしょうが、いつかイリリアがその愛を完全には信用していないことに気づいて自分のしでかしたことにさらに絶望するのか、はたまた更なる愛の力でイリリアの信用を取り戻すのか。読後の想像が広がるとても好きな作品です。