優等生は運命の赤い糸に逆らいたい
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優等生は運命の赤い糸に逆らいたい

いがりペコ

その後のその後のその後が見たい!

2024年7月4日
ジャンルが少女マンガだからピュアな感じだろうなと思っていたら、想像以上にピュアっピュアだった。

ヤンキーと優等生の組み合わせは数多くあり、二人の距離が近付いていく様子やエピソードに若干の既視感はあるけれど、羽柴と宮成の性格が可愛くて読み進めるのが楽しかった。

2巻の遊園地での出来事は楽しい反面、羽柴の無自覚な優しさと博愛に傷付き、涙する宮成が切なくて辛い。

なぜ、赤い糸が見えたり消えたりするのか謎のままだったので、タイトルありきの作品だったのかなと思うとせっかくの設定が勿体ないなと思う。
宮成の家族との関係がかなり冷えているから、羽柴との関係が知られたら修羅場になりそうで怖い。

おまけで二人のその後と、その後のその後が数ページ描かれているものの、最後までピュアなままだったので、できることならその後のその後のその後が見てみたい。
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*3巻読了*

最終巻が思いの外あっさりで少しガッカリした。二人は恋愛初心者の高校生だからエロくなくても全然OKではあるけれど、タイトルにもある《赤い糸》の謎は宙ぶらりんのままだったし、宮成の家庭のことはまるごとスルー。ページは150ほどで物足りない。

これで完結とするならばもっと深く突っ込んだストーリーが読みたかったので、☆一つマイナス。
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