【フルカラー】狂眼【合本版】
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【フルカラー】狂眼【合本版】

ソラ/ラヘ/肉花

幸せでよかった

ネタバレ
2024年7月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ タテ読みを読んでいたら単行本(合本版)が発売になりましたので、単行本で読むことにしました。
狂病を患っている邸下。その裏側には父王に愛された記憶がなく、むしろ酷い目に合わされた過去がありました。名を呼ばれ、食卓を共に囲みおかずを分ける──そんな些細なことが邸下の望みでした。埋まらない心の傷を女官・ウヌが埋めてくれます。ウヌの初恋は邸下でした。子を宿すことができない身体にあったのに、繰り返される夜伽で竜種が宿り、邸下は王となり、自身が望んでいた「家族」を手に入れました。すべてが円満に終わる中で心残りは親のエゴにより呪術の被害にあった大君です。素直でかわいい大君は、王妃(母)の強欲の犠牲にならなければきっと邸下とよい政を行い、よい家臣・よい弟であったでしょうに‥。
11/12巻は外伝でした。邸下側近のお話と、邸下(王)とウヌと二人の子供のお話でした。悲しい場面のあった本編を思うと、ほんわりとした優しいストーリーです。幸せな最後でよかったです。
タテ読みでは見ることができませんが、邸下とウヌの睦あう姿はなかなかハードでした。
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