悪役令嬢の怠惰な溜め息
」のレビュー

悪役令嬢の怠惰な溜め息

ほしの総明/篠原皐月/すがはら竜

面白いのは確か!

ネタバレ
2024年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず大前提として、とっても面白いです。
絵も綺麗で読みやすく、ついつい先を読みたくなってしまう魅力がたっぷり詰まっている作品だと思いました。

だけれど、しかし。

主人公ののやり方がとても悪魔的だと感じました。

小さい頃に自分の立場が悪役令嬢だと気づいてから、色々考えて王子との婚約回避や解消を目指して行動するんですが、行動の内容が王子の劣等感を煽るものだったり、自分の友人に助けて貰いながら王子の性格的に選択するであろう、狡く楽な道を率先して提案して誘導したりと、罠にはめていく感じです。

もちろん将来王様になろうって人が自分で考えて回避したら良いのでは?
と思うのも当然なんですけど、幼少期から改善させる気もなく、むしろ劣等感を煽り育てておきながらそれは無いだろと思う方が大きかったです。

なんだか自分が好きな人生を歩むために婚約破棄したくて、王子の人生を率先して罠にはめた感が強くて正直モヤモヤしました。

もちろん作品としてとても面白くて、どうなるのか気になって原作の方も読みに行きましたが、他のざまぁ系と少し感じ方の違う作品でした。
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