このレビューはネタバレを含みます▼
絵はとても綺麗です。
オメガバースものですが、バース性に興味がなくバースについて無知の二人が運命の番として出会う…
面白い設定であり期待して読んだのですが、少し難しく考え過ぎちゃってちょっと理解に追い付けない部分がありました。
お互いに惹かれ合っているこの状態は運命の番だからなのか？運命の番というものがわからないから二人で探りながらお互いの気持ちを確かめていく、という流れは良いですし理解できます。
ですがお互いにゴチャゴチャと何だか斜め上の方に考え出してなかなかまとまりがつきません。悩んでる内容にイマイチ共感が持てず感情移入がしにくかったです。
運命の番じゃなかったらもう会わないというのもよくわかりませんでした。
別に運命の番じゃなくとも普通の番では駄目なのか？お互いに想い合っているのなら運命なんて関係ない〜とかそういう流れでもなく…とりあえず運命だけにこだわっているように見えて、なぜ運命の番だけにそんなこだわるのか、そういう世界線だったのかよくわからないまま話が進みました。
友人のアドバイスも斜め上過ぎてなぜそうなる！？と思わずツッコミを入れたくなりました（笑）
また、Ωの実は真面目で繊細な性格というのは良いのですが、ヒートもわからず過ごしていた…という良い意味での鈍感設定は全く活かされておらずちょっと残念。
結局最後までヒートの自覚もなく、ヒートの描写もないままオメガバースなのにお互いに割と理性的な描写のまま終えた気がします。
番になるための噛むシーンも、他のΩのフェロモンに当てられた攻めのαが他の人を噛む寸前で受けの方に噛ませる…といった展開でせっかく運命の番であんなにこだわっていたのに番のなり方がこれでええんか…と思っちゃいました。（というかあれで番になったんだよね？そこもよくわからず…）
あとはオメガバースなのでね…やっぱりバース性に無知な上で、でも理性に抗えずってのをもう少し見たかったです（笑）二人ともちゃんと理性あって冷静でした。普通の若者カップルって感じですね。
キャラクターはみな魅力的ですし二人とも可愛くて癒やされました。
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