紙の舟で眠る【単行本版】
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紙の舟で眠る【単行本版】

八田てき

とにかく読んで!今回はハピエンだから!

2024年7月11日
作者様の美しすぎる絵が大好きですが、前作「遥か遠き家」がメリバだったので今作もそうなのか、、(涙)と思って覚悟して読みました。が、今作はハピエンなんですよ!もうそれだけでも幸せだーーー。
主人公は脚本家の憬とカメラが好きな燿一が幼い頃の事故でお互いが唯一の生き残りだったと知り大人になって再会するところから話が始まります。上巻では2人の出会いから蜜月、そして自身の才能への苦悩などが描かれていますが下巻では上巻での迷走や混沌とした自身の精神の理由がわかったり2人の開けた未来に向けての動きが見られます。
お話は前半は夢なのか現実なのか、空想なのか事実なのかよくわからない状態になることがありとても不安で不穏な感じなのですが後半は霧が少しづつ晴れるように話の先も明るくなります。
全体的にドラマを見ているような実写と漫画が混在しているようなリアルな背景と人物の表情にグッと話の中に引き込まれていく感じがします。お話も絵もとても上手で読み応えのある作品です。骨太でどっしりしたお話が読みたい方向けです。多くはないですがエロもあります。
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