こたえてマイ・ドリフター
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こたえてマイ・ドリフター

大島かもめ

映画を見てるよう

ネタバレ
2024年7月15日
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レビューの評価が高いのがわかります!
みんなこの刹那の快楽と、その後の光と影に魅入ってしまったんだなと。一本の映画を見たようなボリュームのある内容でした。凄く好きです。

自動車業界で働くエリオット×黒い噂のある黒髪のロバート。
パーティで出会い、初恋の人に似ているロバートと体を重ねるようになったエリオット。黒い噂は事実で色んな人から逃げ隠れするようになったロバートを、今なら助けられると手助けしていくストーリー。
時代背景もあり、金回りの良い時期の華やかな雰囲気と大恐慌後の何もかもがなくなったあとのエリオットの表情と、ギャップがすごくて目が離せませんでした。
獄中のロバート(リンチェ)からエリオットに宛てた手紙がもう涙なしには読めず…まだ子供だった時の、何者でもないけれどお互いに恋をしていた思い出があったからこそ、今生きていられるけど、そんな自分が汚れていることに負い目を感じている様が痛いくらいに感じられて辛かったです。
そんなロバート(リンチェ)を迎えにきたエリオットの覚悟。
きっとこれもメリバの部類のお話なんでしょうが、こんなにお互いの愛を感じられるラストが幸せじゃない訳ないじゃないですか。
海の見える部屋で、何事もなくただただ毎日を一緒に過ごしてほしい。お金なんて、どうにか生活できるくらいあればいいんです。一緒に居られれば。
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