このレビューはネタバレを含みます▼
累計160万部(掲載誌Youtubeより)の実写化作品。作者様がXで「どういう話だっけ?」とお母様に聞かれて「至ってシンプルなハーレムもの(相関図付き)」と説明したとの事でしたが、、、
それってスターウォーズを父子の戦い、ロードオブザ・リングをロードムービーと言うようなもんです!もちろん間違ってないけど断じてそれだけじゃない!!(先生、こんなところで異議を唱えてすみません、Xやってないんです…)
過疎化の進む片田舎に住む少年、レイジとその周囲の人々の人間ドラマ。古い価値観や無意識の差別、自覚なき搾取や「常識」の重圧、などなど単に「閉塞感」とかまとめられてしまう空気の正体を見事に表現した力作です。昔見たアレはこういう事だったんだ、と未消化の記憶に向き合う方も多いはず。
登場人物たちのほぼ全員が何らかの闇を抱えており、大小様々な悲劇が起こります。ここでそれ来る?!が延々続くのに無理矢理持って来ました感がない。構成力だけでも一読の価値はあるんじゃないでしょうか。
掲載誌ではクライマックスを迎えている模様。テンプレのハピエンに飽きて、読み応えある作品を一気に読みたい大人の読者におすすめします。
あ。劇薬なので、精神的な健康状態に自信のない方は手を出さないでくださいね。