バスマットヒ－ロー

よく、傲慢男の被害に遭っても好きだっていうヒロインを「ドアマットヒロイン」とかって言うけど、これはいわば「ドアマットヒーロー」。ヒロインがあり得ないくらい最悪だった。意地悪とかの性格の悪さではなく、性質の悪さ。ヒーローが勘違いしたとはいえ、あそこであの台詞なら勘違いしたのは仕方ない。その上で、世話になりながらも、「子供しかいらない」態度は、あまりにも傲慢。相手のことを一ミリも考えていない。ヒロインに子供を生ませて子供だけ取り上げる男性の女性版ってところ。
一度くらい、ヒーローが彼女の前から消えて、彼女に彼の大切さと自分がどれだけ愚かだったかを実感して欲しかった。人を人として見ず道具として見るようなヒロインには、たとえ事情があっても魅力を感じないし、しっかりとお詫びの姿勢を見せて欲しかったです。読み放題でしたが、今後読み放題対象外になっても、敢えて買わないです。