このレビューはネタバレを含みます▼
作家買いです!前作”プレイアフターコール“が好きでこちらも紙で購入。買ってよかったー!図書館司書の萩原と図書館利用者で大学非常勤講師の八月一日。”本“がふたりを繋ぎ、”ドライブ“がきっかけで距離が縮まっていきます。走る車の窓から見える、海へ抜けるまでの山道の暗さ。そこから光が見え視界に入る海。この情景が彼らの閉じた世界、偽ってきた過去、生きづらさ…そしてこれから少し広がっていく明るい未来を感じ清々しく感じます。年下の萩原くんの真っ直ぐで嘘のない言葉が八月一日さんの大人の狡さや頑なな心を優しく包み幸せそうなふたりが見れて嬉しかった!紡ぐ言葉の美しさや余白まで物語に必要な表現だったり、オオタコさんの作品が好きです!長いまつ毛の見える横顔や唇、表情や顔にかかる影が交わるシーンより色っぽい。魅力的なふたりの純粋な大人のラブストーリー、素敵でした!萩原くんのお父さんの息子を信じる心と優しい言葉に感動しました!いい家族!次の作品も楽しみにしています!