義妹が聖女だからと婚約破棄されましたが、私は妖精の愛し子です
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義妹が聖女だからと婚約破棄されましたが、私は妖精の愛し子です

冬芽沙也/桜井ゆきな/白谷ゆう

痛快、ではないね

ネタバレ
2024年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインは内心不満ばかりなのですが甘んじてそれらを受け入れている子。特に打開策練ることはなく心の中で暴言吐くイイ性格しています(良いではない)。ヒーローと出会うことで言葉ではっきり伝える大切さを知って(多くはドストレートに心を抉る言葉だったりするのですが)ずぶとく変わっていきます。貧民街の現実を知り、何かできる事をしようと思って結局何もしてなかったり、ん?と思うことはあるのですが。このヒロインのダークさも好きになれるかがこの本を楽しめるか否かを決めるかもしれません。珍しくざまあのその後を描いており、元王太子の屑さが変わりなかったのがなんとも…。妹も成長する事すらなくあのままの性格ってのが救えない。久しぶりに元王太子と出会い、「妹が大変だってのに君は何の援助もしてくれないんだね(意訳)」てな事をほざいた時には腸煮えくり返りました。でもそのあとの友達のフォローが良かったです。いくら家族でも許せんもんは許せんよ。あのクズほんと王にならなくて良かったと思いました。痛快シンデレラストーリーと銘打ってありますが、痛快、ではないですね。
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