怪獣8号
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怪獣8号

松本直也

全体的には面白いけど、気になることが多い

ネタバレ
2024年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白いのに、没入したいのに色々気になる…そんな作品。

室町時代から怪獣が頻繁に出現しているわりに、都市の景観や人々の暮らしぶりがリアルと変わらないことに違和感を覚えた。
2日間でミナの隊だけでも4回の出動要請。
この頻度で怪獣出現→討伐で大被害なら、今のような人口・ビル密集地は作らないんじゃないかな。
少なくとも防衛隊の基地は地上に作っちゃいけないだろう…と思ってたら、竜型怪獣が基地に奇襲をかけて75%も破壊されてた。
最初の1巻で、怪獣に食べられそう→助かるが2回も続いたり、家屋倒壊で本棚に挟まれたお母さんを助けた時もレノが「気絶してるだけ」と調べもせず言ったり(娘を安心させるためかもだけど)、他にもとにかく気になるところが多い。
また、万人が使える怪獣討伐用の兵器開発に力を入れたほうが、適正あるレアな人間を探すより、どう考えても効果的だと思った。
キャラに関しても、主人公より脇役に力を入れているように感じた。主人公は人気投票で1位になる必要はないが、座長としての魅力は必要。
アスカみたいなツインテールエリート少女は、きっとオール・ユー・ニード・イズ・キルみたいに斧持って戦うだろうと思ってたら、予感的中した。
カフカ(32)とミナ(26)の年の差も幼なじみにしては離れすぎている。男女でこれだけ年齢が離れていたら、話も合わないし遊びの種類も違ってくるので、同い年でも良かったはずなのにと思ったら、キコル(16)までもがカフカに好意を持ち始めて、「ああ、なるほどね」と思ってしまった。
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