このレビューはネタバレを含みます▼
共に辛く悲しい経験をし、共に泣いて、共に支え合い、共に同じ時間を過ごして生きてきた二人が自然と惹かれ合うものの、義理の親子という複雑な関係のため、単純に気持ちを伝え合って両想いに・・・といかないのが切ないしもどかしかったです。ハルのキスと告白がユキの初めてのヒートを誘発し、それが引き金となって本脳に支配された感じで初めて体を重ねてしまった苦い経験を踏まえて、お互いを想いやりながらの苦悩や葛藤がどこまでもひたすら丁寧に描写されていたので、深く感情移入して泣きそうになりましたね〜。大切に想えば想うほど触れ合っちゃいけないだなんて・・・ 辛い、辛すぎる・・・。😩
でも、その後前向きな離れ離れを経て再会した二人にはもうなんの枷もなくなっており、ただただ甘く幸せな時間があるのみでなんだか今度は嬉しくて涙ぐみそうになりました。最後に予想もしていなかった素敵なサプライズまで用意されていて、読み始めた時には切なさでいっぱいだった感情が、読み終わった時にはほっこりと温かな感情で満たされていました。😊
そして最後に謝らなければならないのが、洋乃さん!途中まで実はユキ狙いなのではと怪しんでいました(笑)。蓋を開けてみたら二人を程よい距離感で見守りつつ、然るべきときには口を挟んで諭す頼れる友人であり隣人さんで、すごく良い人でしたね。あぁ、勘違いをお許しください・・・。😢