ジンとモモ大好き！

ネタバレ

2024年7月28日

このレビューはネタバレを含みます▼ 長屋を舞台にしたほのぼの楽しいコメディ、2CPのお話。
1、3巻後半～４巻はハルトと泉メイン、2～3巻前半はモモとジンがメインではあるが全巻通して全キャラからんでくる。
冒頭、通帳盗まれたのなら銀行にすぐ連絡すればなんとかなるのでは、とか細かい点が気にはなったし、つっこみどころがちょいちょいあるが楽しい雰囲気と脇役含めたキャラたちが魅力的な作品。
特にモモとジンが最高に私のツボ。
攻めのジンは長年モモに片思いしており、かつその好意をモモに対して隠しておらず、モモを追いかけ上京までしてきた。モモに拒絶されながらもスキあらばモモにスキンシップをしかけ、モモに手出しをするのではないかと周囲の人間を警戒、常にモモのそばにいるようなやつ。
モモのほうはダメだ嫌だといいつつジンという巨大わんこをなんとか飼い慣らしているご主人のようでもあり、嫌だと言いつつ結局はジンに好きにさせている、モモ絶対ジン好きだよねーな感じなのである。こういう長年もだもだ、でもお互い好きなんでショーな感じ大好き！
モモにはジンを完全に受け入れられないモモなりの思いがあり、モモがジンを大切に思っていることはよくわかったのだが、時間がかかった二人のわりに、解決するときは妙にあっさりしていたように感じた。ジンのお父さんの発言とかも、じいさんが亡くなり状況が変わったとはいえ、なんか簡単に書きすぎではないかい？と思わないではなかったし、ジンの事故の話もちょっと安易に私は感じたが、そんなんとりあえず深く考えないでおこうと思えるぐらいにはこのジンとモモのキャラが好き！ジンとの恋人関係になかなか慣れないモモの感じとか、ジンの怪我のせいでうまくいたせないドタバタ感もよかった。
このジンとモモを読みたくて全巻読んだ感じではあるが、もう１CPのほうのハルトも発言や思考がストレートでかなり好き。「じゃあたてて」なんてにこにこしながら言うかわいい受け最高じゃないか！この性への探求心、いいと思うぞ！ハルトは無神経といえば無神経だけど、裏表のないという意味で清々しくてよかった。
ところで、先生の書く濡れ場って、なんでこんなにも健全な感じになってしまうのか(笑)絵はとてもきちんとしてて、体の構図もきれいだと思う。でもエロがほんとエロくないんだよなー、それも作者様の味なんだろうけど。それより前後のやり取りに萌えられたからまあよしとする。

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＊＊さん

(女性/50代) 総レビュー数：617件

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