【単話版】運命の番?ならばその赤い糸とやら切り捨てて差し上げましょう@COMIC
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【単話版】運命の番?ならばその赤い糸とやら切り捨てて差し上げましょう@COMIC

南澤久佳/音無砂月/iyutani

評価低め(3.6)ですが話は骨太だと思います

ネタバレ
2024年7月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本6巻、単話先読みで41話まで読了。
カルヴァンは良き竜族の王になるため、同族の運命の番(ユミル)を平民の中から血眼で見付けたのに、番の為に散財し国民に重税を課すという愚行。さらに立場上、他種族から正妃(主人公)を迎えねばならず、主人公の祖国は竜族の国の掌握を狙ってたという、最初から竜族の国は詰んでいるお気の毒展開。

あざとさマシマシのユミルの髪型も最初は嘲笑してましたが、本人的には意味のあることで、出自の独白には同情してしまうところがありました(だからといってこれまでの所業は許せるものではないですが)。

発狂錯乱して国民を蹂躙しまった王の断罪と贖罪、ユミルの処遇、時代遅れと揶揄される番という種族特性への今後の対応、そしてこのまま主人公が竜族の国を掌握する方向なのか…?等まだ解決してないことは多々ありますが、話はわりとサクサク進むし作画も丁寧だなーと個人的には思うのですが、評価が低くてビックリです。多分、鱗とかに一定の人が嫌悪感を感じるからでしょうか…?でも、話の内容はしっかりしていると思います。

できれば、主人公は竜族の国を乗っ取る方向ではなく自己再生と浄化の手助けをしていく感じで動いてほしい。選挙が何とかとか言ってるし。
祖国の姉の命令も、実は竜族が自活できるようになることでの自国との流通の発展とか互いの産業改革とかの狙いがあっての物であって欲しい。
番も種族の古来からの特性なんだから、無碍に否定する方向にならないといいなぁ。気長に読み続けたい作品です。
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