このレビューはネタバレを含みます▼
妓楼を訪れたコワモテの客・鴉(Dom)×心を殺して妓楼で生きる雲雀(Sub)。DomとSubという第二の性が明らかになって間もない時代。亡き母の教えを守ってなにも考えずなにも感じずに生きてきた雲雀は、客としてやってきた鴉の命令に従い、褒められたことで初めての制御できない快感に襲われる。手荒なやり方で雲雀を連れ出した鴉に手を引かれて、外の世界に飛び出す時代物のDom/Subもの。母の言葉を実行するしか生きる術のなかった雲雀が辛すぎて切なかった。雲雀は知らない二人の出会い、小さな雲雀が可哀想で…。鴉が雲雀を連れ出した目的が分かった時は雲雀と一緒に落胆し、でも結局離れられない鴉の執着がやばかった。そして最初とはまったく違う生気のある雲雀の表情、笑顔にやられました。鴉に敵が多そうなのがちょっと心配だけど、小さな子供達と一緒にずっと幸せに過ごして欲しい。診療所のコンビも気になるな。←と思ったら「いい子ですね、命令しても?」の二人だった!