このレビューはネタバレを含みます▼
あの3×3EYESの後日譚が見られるとワクワクしていたのですが、正直期待はずれでした。前回の「幻獣の森の遭難者」はうまく原作の最終回と繋がる形で最後明らかになる真相の部分もうまくまとまっていたり、新キャラたちも一生懸命生きていて、3×3の世界に溶け込んでいて、レギュラーメンバーや八雲の活躍がしっかり描かれていました。それに対し、今回の新キャラはただただ魅力がなく、意味不明なイキリ発言を繰り返した挙げ句、あろうことかピンチに陥る八雲を新キャラが救って終わるという謎展開。ファンが見たいのは八雲たちの活躍じゃないでしょうか。始終なろう系オタクのような思考の新キャラの心情を垂れ流していましたが、読者が見たいのは『努力もせず突然無敵の能力を与えられただけのオタクの少年が八雲を救って勝利する』なんていう展開でしょうか。「鳥谷くんの勇姿は(この戦いの)ゲームチェンジャー」なんて言葉をわざわざ八雲に言わせ無理やり新キャラを盛り上げるのもよくわかりません。あれだけ努力して傷ついて何年も掛けて力を高めてきた八雲が、なんの努力もせずもらった力を振るうだけのイキリ新キャラに能力で負け、元気玉を作る展開はがっかりでした。せっかく新鬼眼王のことなどワクワクする要素が新たに生まれ、ベナレスやハーンなどお馴染みのキャラたちがいい感じの展開を作ってくれているので、次回に期待します。頑張って生きてきたキーファとヴィエーラちゃんのラストはよかったです。