えっ！？面白い！！！

最近流行りの「悪役令嬢系」「異世界転生系」とは似た雰囲気ではあるものの、そういったジャンル、設定に頼らず、しかし理解にも困らない世界観になっています。
勘違いが勘違いを呼ぶ面白いドタバタ劇となっていて、気付いたら一巻があっというまに終わってしまった。

読み進めていくといわゆる「夫ザマァ系」かな？と思ったのですがそれも違う！
婚約者も年相応の若さゆえ、スパダリでも悪役でもない、不器用で恥ずかしがり屋な男の子で、
失敗を挽回するため主人公がおひとり様を満喫する中でまわりがてんやわんや。
どことなく高橋留美子先生のラブコメ感を思い出させます。

テンポ感も良く、気持ちよく読み進められました。
一巻では何にも動じないニコルだけど、新しい人間関係で楽しい時間が増えて、
ここから誤解を解こうと奔走する婚約者に対してどう気持ちが変化していくのか、続きが気になります。