あおに鳴く
」のレビュー

あおに鳴く

頑張って理解はしたけど、ハマれなかった。

2024年8月11日
文章ですべてを説明せずに行間を読ませるとか、結末を読者の解釈に委ねるという感じの作品は好きなことが多いけど、こちらは私には合わなかったです。そういう作品って説明されずとも直感的にキャラの心情がすっと入ってくるんだけど、この作品はところどころ立ち止まって「この台詞の意味は?」「この人は今どういう感情?」と考えないと理解できず、想像力が働かなかった。
無表情キャラも、ハマるときはものすごく共感できてハマりまくるけど、司朗の場合、部分的にカッコいいな〜とか雰囲気好きだな〜と思いはしても点と点がなかなか線につながらず、今ひとつ人物像が掴めなかった。
そして史朗と菊さんは、お互いの孤独や不安に寄り添う存在なのはわかるけど、それが恋になるのも、ましてそんなに深い愛になるのもよくわからず。そこがもっとしっくりきていたら、ラストは感動しただろうと思います。
気力・体力のある時に読み返したら、台詞の意味なんかはほぼ全部理解できた(と思う)けど、かなり消耗したので、また読み返そうという気にはなれなさそうです。
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