黒猫の黄金、狐の夜
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黒猫の黄金、狐の夜

伊達きよ/yoco

泣きっぱなしでした

2024年8月12日
狐獣人コガネの母親が自分を助けるために命を落とした。それが許せない父親はコガネにあたるだけではなく、わざと村人にお金を借りまくって姿を消してしまう。残されたコガネは盗人の子として虐げられながら懸命に働き、たった一人で生きてきでた。ある日コガネは、川で猫獣人の子どもを助けた。そして目も見えず身寄りもないその子をクロと名付け育てていくことにする。自分が教育が受けられなかったコガネは、クロにはちゃんとしあ教育を受けさせてやりかたかった。そのためには目も治してやらなければならなくて。結局その手術費用を捻出するため、医師のスオウの取引に応じてわが身を差し出すコガネ。やっとクロを王都の学校に送り出したが、二人は離れ離れになってしまう。献身がテーマの小説だということですが、なんとも重くて愛おしくて哀しい物語でした。
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