面白かった！

ネタバレ

2024年8月14日

このレビューはネタバレを含みます▼ 爆弾というタイトルから想像してなかった、心理戦、人の心理や欲望に切り込んだ作品だった。ホームレスで世の中を憎むバカなフリした鈴木とルールの中で生きるエリート刑事たちの、世の中にいっぱいある不合理、環境や文化が違えば正義の定義も変わる、多くの人が生きやすいようにできたルールの中で外された人達、ルールに隠された世間的には許されない欲望とか、そういう憎しみや破壊欲が、爆弾をめぐる心理戦のなかで突きつけられていく。そういう不合理な世界で世間的には許されない欲望を抱えつつ、どう生きるかを問いかけた作品とも言えるのか。どう終結するのか全く予測できないまま最後まで読めた。面白い作品だった、この作者さんの他の作品も読んでみたくなった。

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こうちゃんさん

(男性/50代) 総レビュー数：0件

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