コッコとのこと
」のレビュー

コッコとのこと

三田六十

長くなるけど…

ネタバレ
2024年8月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ たまたま新刊の案内で拝見し、試し読みで引くほど号泣した作品です。試し読みであれだけ泣いたの初めてで、先が気になるのに怖くて購入出来ず…皆様のレビューで決意し、購入してみました。
…めちゃくちゃ泣きましたよ。でもそれは悲しい切ない涙と、温かい涙の両方です。
とにかくぴよちゃんこと、コッコが本当に本当に健気で頑張り屋さんなんです。もう可愛くて可愛くて…それと同時に、これ以上傷付いて欲しくないという勝手な親心がせめぎ合います。
孤独の森で『たまごを産む!』という1つの願いを支えに生きているコッコ。でも雄なんですね…そして、自分が産めないと知らない。
そこへオットがつけ込みにやってきます。自分が住み着くためにコッコまで騙して。もう殺 意マシマシな私 笑
読んでいて思ったのが、孤独の森の住人はコッコを大事に思ってくれているんだなって。
最後はしっかりハピエンなんだけど、そこへ辿り着くまでが情緒ジェットコースターでしてね…ハンカチ持って読んで下さい。私は泣きすぎて、顔が見れたもんじゃなかったです 笑
辛い涙、コッコの幸せを願う涙、そしてオットとコッコとアリちゃんとたまちゃんの幸せへの涙。クスッと笑える所もありますが、なんだか考えさせられるお話でもありました。
アリちゃん成長したらどうなるのかな。コッコが傷付くことなく、これからは幸せがたくさん来て欲しい。孤独というのは、誰かと過ごしてしまうと考えられないほど感じるようになります。もうそんな思いして欲しくないですね。
色んな変化球で話で進み、一気に読めました。初めて購入した先生でしたが、出会えて良かったです。
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