友情孕ませトライアングル【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
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友情孕ませトライアングル【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

雨宮かよう

思ったよりは楽しめました。

ネタバレ
2024年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他のサイトでもこちらでも★の数が異様に少ないので逆に気になって読みました。
主人公の3人のΩへの社会的な扱いに対する考え方は真っ当だし、Ω性に囚われない生き方を目指す姿は、まさにオメガバースを社会的なマイノリティと重ねるというBLらしさがでていると思います。
あと運命の番を特定番って言い方にしてるのも面白い。都市伝説的に運命の番について言及するのがよくあるオメガバースだけど、科学的に究明できんならこういう扱いになるのは納得。特に今作では運命の番の2人が急な発情やヒートになったりするわけじゃなく、一緒に居ると落ち着くとかそれこそソウルメイト的な関係性に見えたので、切実さや絶望感が薄れてて普通の三角関係になってたかなとは思います。
三角関係で勢いで番になりその後妊娠もするという怒涛の展開で、彼らの親達の思惑やらもあるしで1冊にまとめるには難しかった印象があるし、妊娠から出産までがあってないようなもんでちょっとしたモノローグだけだから1年近くあんのに廉久が何か水面下で動いてるとかでもないのは失望したし、そういう色恋以外の闘いは描かれてないのも肩透かしを食らった感じ。スケールが大きい話に見せといてそれを描ききれてないのが自分は一番残念でした。3人の心の動きとかは理解できます。
続編あったら陽翔斗と真斗がカップルとかもありなんだろうか?自分が恋愛脳じゃないから陽翔斗がまた2人と友達として付き合っていくのは十分ハッピーエンドだと思うんだけどね。表紙にも関係図書いてあるから間違えようもないし、詢の3人一緒!てのもウザく見えるかもだけど最終的に決めたのは陽翔斗だし。あとがきで顔修正したってあるけど正直αの2人見分けつけ辛いゾ。最初双子とかかと思った。
感情移入して感動したりは出来なかったけど、酷いってほどでもなかったです(^^)
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