このレビューはネタバレを含みます▼
新シリーズを読み始めた当初、久々のハッピーマニアは登場人物の倫理観のなさと怒涛のドロドロアンハッピー展開にただただドン引きでした。…でしたが!!! 巻が進むにつれ、さすが安野モヨコ。ドロドロが些細なことに思えるくらいの人間ドラマの面白さ、絶好調。
不倫、人への期待、幸福も、キャラクターに照らし合わせると行動が変わるんだなと、とても楽しく読んでいます。不倫も性欲もキャラクターにとってのあくまで行動トリガーで、その是非はあまり問われない。不誠実はあくまで彼らの環境や背景、事件であって、話の本質ではないというか。遠くで見ていたいキャラクターたち。世界の隣人。ほんとモヨコ天才。
「フクちゃんあんたかっけーよ…!」と思わず手に力が入る5巻でした。