王宮を追放された聖女ですが、実は本物の悪女は妹だと気づいてももう遅い ~私は価値を認めてくれる公爵と幸せになります~ コミック版 (分冊版)
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王宮を追放された聖女ですが、実は本物の悪女は妹だと気づいてももう遅い ~私は価値を認めてくれる公爵と幸せになります~ コミック版 (分冊版)

二戸謙介/上下左右/姐川

物語ではなく「あらすじ」

2024年8月18日
いくらでも盛り上げられるであろうエピソードをここまで見事に端折ってしまっては読者の感情移入は期待できないし、絵で追う「あらすじ」を読んでいるようなもの。

原作通りに描かれているのだとしたら、そちらも読む気にはなれないなと思いました。
悪役はおろか、一般の領民の感覚までが利己的で他者に対する敬意がなく常に上からで無礼。
終始「聖女の搾取、消費」を見せられるのが特にキツイ。

物語の奥行きを読者の想像力で補うにしても限度というものがあるので、とりあえず流れだけ分かればいいやという人向けの作りかと。

絵柄が綺麗であるだけに勿体無く感じました。
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