東京戦慄奇譚
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東京戦慄奇譚

MARBLE COMICS 編集部

文字通りゾッとする名作たち

ネタバレ
2024年8月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ いつもBL作品を楽しませていただいている作家さんたちの新たな驚きの一面を見ることができて、びっくりするやらゾッとするやら感心するやらで忙しなかったです。
ホラーという枠組みの中でちゃんとBLしていて、それぞれの作家さんの特徴も出ていて各話本当に面白かった。
ワッ!ギャーッ!!みたいな西洋的な怖さではなく、まさに日本的な「意味のわからない怖さ」で、胸と腹になんとも言えない気持ち悪いものが溜まってモヤモヤするし後味もめちゃくちゃ悪いのですが、それが一周回って爽快(どんなやねん)。
中でもさきしたせんむさんのあのクリーチャーは数分見ただけなのになぜか頭の中で再現できてしまい、カサカサ動いてる姿はそこまで描かれてないのに、目の前で動いているのが想像できる気がしてまじで怖い。耳の中で何か音がし出したらどうしよう。
お盆明けの日の鬼雨の後、涼しさが訪れ秋の虫の声が聴こえはじめた夜、狙ったかのようにこれを読んでしまった自分も怖い。
今日はよく眠れると良いのだけれど……
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