嘆きのウエディングドレス
」のレビュー

嘆きのウエディングドレス

岡田純子/ミシェル・リード

これは愛なのか

ネタバレ
2024年8月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 紹介された時から愛してしまった?じゃあヒロインを脅迫して「1回のキスに1ポンド」とかやったのも愛してるから?ヒロインとの結婚式に新しいドレスを用意しないで逃げた婚約者のドレス着せたのも「愛してるから」?普通はそういうことは、嫌がらせでするものだと思うけど。ヒロインはヒーローが書かせた嘘記事のせいで通行人にすら憎まれ蔑まれ、危害を加えられてるのに「ごめんこめん、秘密の場所見せてあげるからチャラにして!」だけ。何も対策をしない。「全てうまく片付いた」って言ってるのも何をどう片付けたのかが問題。「僕の名誉と家名を守ることはできた」「キミと家族の評判はドブに落ちたまま」みたいな状態を「片付いた」と言ってそうで不安。このヒーローの「愛」はちょっとおかしい。せめて駆け落ちが先だったこと、自分が体面を保つために脅して結婚させたこと、嘘の記事を書かせたことを公表して、その後で堂々とプロポーズしに来るラストだったら良かったけど…まあ、このヒーローにそれは望めません。このままだと二人の子供たちも追い回されて「祖母と母親譲りの性悪女」と新聞に書かれると思うけど、ヒーローはそれでいいんですね。
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