穢された侯爵令嬢【シーモア限定特典SS付】
」のレビュー

穢された侯爵令嬢【シーモア限定特典SS付】

吉川一巳/シュシュ

イラストなし複数視点ありの大どんでん返し

ネタバレ
2024年8月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 立ち読みで被害者であるヒロインがあまりに可哀想で、このままどうなっちゃうのだろうと救いを求めて購入。

序盤はとにかく加害者であるクロヴィスが下衆すぎて。青年もの並に下品な言葉遣いなので、TL好きな人からは嫌悪感出そうなくらい。とても下品な単語を使った言葉責めしてくる。
まじで男性向けだろって思って。
凌 辱シーンは視点がコロコロ切り替わり、加害者・被害者それぞれが何を考え感じているのか描写が細かいです。
読んでる方が辛くなる感じで、いや、これヒロインどうなっちゃうのと心配で。
でもその一方で侯爵令嬢の割にヒロインがやられっぱなしなのが気になるというか。
えーなんかもっとどうにかできないの?と疑問に思うのよね。
黒幕は侯爵家を超える権力を持っているのか…?ごく近しい身内なのか?それとも?
でもノラリクラリしすぎ。
と考えているうちに「エピローグ」という文字列が視界に入る。
いやいや、え?このタイミング?
お話がどう転ぶか全然わからないのに。
ヒロインの婚約者とそのお気に入りの令嬢へのざまぁとか、実はクロヴィスが急に改心してヒロインとハッピーエンドへ向かうとか。いやーそんな感じじゃないよね。

このタイミングでエピローグということは黒幕はまさかの…
どんでん返しでしたが、薄々感じ取れるような要素があったので、あぁとなんとなく納得。
登場人物が割とみんな歪んでましたね。度合いはそれぞれですけどね。
かなり好みが分かれる作品ですが普通のTLでは物足りない人には向いていると思いますし、あまりない作風だったので好みかと言われるとなんとも…ですが読み応えはありました。
ラストは辛い感じでないのでまぁよかった。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!