このレビューはネタバレを含みます▼
体格に恵まれていないパラレルワールド世界のリオが何故、文官ではなく騎士職を選んでいるのか?など説明不足は否めませんが、読みやすい文章で楽しめました。ただしパラレル世界のエンディングがめっちゃ途中で唐突に終わりすぎて困惑。ブツ切り過ぎて「え!?」となりました。後書きで「パラレルワールドのその後は読者の想像にお任せしまーーーす」と良いこと言ってる風に作者さんは語っておられますが、流石にそれは無いわ〜。ホンマにナイナイ。コレが許されたら日本のライトノベルの質が一気に落ちると思います。起こっている出来事はちゃんと回収して、物語を着地させるのも作者の責任だと思うのですが、、、パラレル側の主人公たちの扱いが本編ありきのご都合主義で雑すぎて悲しくなりました。パラレル側の人達がかなり魅力的なので(何なら本編の人達よりも)彼らが不幸な状態のままのぶつ切りは本当に勘弁してほしい。読後は何ともやり切れない、嫌な気持ちになりました。
作者さんに回収の力量が有ればですが、続編でちゃんとパラレル側の人達の物語を完結させてあげてください。角川ルビー文庫さん、よろしくお願いいたします。