予想以上

人魚姫ベースの作品だと聞かされれば、大体の流れをいくつか推測出来るかと思いますが、この作品は先が読めずおもしろい。それに受けが好かれる構図の三角関係が好きなので、余計に楽しませていただいております。同じような趣向の方にはおすすめです。メインのキャラクターも、三者それぞれとても好きです。多くの方に好かれるにあたって必要な、内面の美しさや、説得力のある強い魅力をメロルは持っているので、更に話に深みが出ていて最高です。そしてクラートとウィル、それぞれの二面性や抱えているもの…この光と闇のような混ざり合いもめちゃくちゃ描写が良い！拗れに拗れてゆく関係性をこれからも見守って行きたく思います。
大変恐縮ながら、ときしば先生の他の作品はあまり読んでいなかったのですが、マンガの描写が読みやすく、絵がとてつもなく綺麗で、贅沢な作品だなと思いました。
同時に、長年商業BL作品を読んできましたが、初めてグッズ化しないかな…と。クラートの初登場時の姿のなんと愛くるしいことでしょうか…。
それに心情の描写も、没入してしまう程にテンポ良く丁寧で素晴らしいです。
好きすぎて何度も読み返すほどに好きです。
これからも応援しております。