【全1-6セット】宮殿のような屋敷で僕の声を探している【イラスト付】
キトー/石田惠美
喜助
さん
(女性/40代)
総レビュー数:137件
このレビューはネタバレを含みます▼
前世記憶があると言っても、介護職をしていた記憶が少しあるくらいで、人格は全て現在のリクです。日本より文明が少し劣るの中東っぽい架空の国の設定。寝たきりの攻めを介護士時代の記憶を頼りに、1年ちかくお世話したリク。鼻から管を通して栄養を送り植物状態の寝たきりの患者さんなど他に居ない時代で、誰も介護という概念がない。他の使用人は下の世話や汚物の処理など嫌がる仕事も、リクは明るく優しく的確にこなし、攻めの身体をお世話します。攻めは植物状態ながらも意識があり、周りの声は聞こえている状況で、その甲斐甲斐しく世話してくれるリクに会いたいがために、意識を取り戻します。そこから、シンデラのガラスの靴ならぬ、声と会話の内容を頼りにした“リク探し”が始まります。個人的な感想は、このリク探しが物語の面白さのピークでした!盛大なニアミスや、仕組まれて違う人をリクと勘違いさせられるなど、紆余曲折あります。そして再会するのは物語の40%ほどの所です。そこからは攻めの溺愛のターンです。リクは身を引くつもりでしたが攻めの熱愛に絡め取られてあっけなく陥落!そこからは特に大きな事件はなく、少し攻めの母親とのお世継ぎ問題的な事がありますが、リクが良い子なのでまぁ大丈夫です!末永くお幸せに!石田先生の挿絵が綺麗です。でもページ数と内容の割にお値段高過ぎると感じてしまいました…。
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