獣とケダモノ

ネタバレ

2024年8月31日

このレビューはネタバレを含みます▼ 人狼である黒田と期間限定で寮の同室となった優等生の砂川には誰にも言えない秘密があり、砂川は秘密を知った教師の城野に脅迫され、体の関係を強要されている。

タイトルの『獣たち』は人狼の黒田と家族関係に苦しんで自分の体を差し出すようなことをしている砂川のことだと思って読んでいたけれど、黒田も砂川も自身の境遇に苦しめられていただけで、本当の獣(ケダモノ)は生徒を救うどころか弄んだ城野だと怒りが込み上げてくる。

黒田と砂川が主役だから二人の関係性の変化や救済がメインになるのが当然だとは言え、城野が簡単にフェードアウトしてしまったのが受け入れられない。

オマケで数年後の二人の様子が描かれていたのは嬉しかった。

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あいかさん

(女性/30代) 総レビュー数：705件

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