悪虐聖女ですが、愛する旦那さまのお役に立ちたいです。(とはいえ、嫌われているのですが)
提灯あんこ/雨川透子/小田すずか
このレビューはネタバレを含みます▼
悪虐聖女と呼ばれたシャーロットが、稀代の魔術師であるオズヴァルトさまと幸せを掴むまでのお話です。
記憶喪失となって目覚めたシャーロットが、既に夫であるオズヴァルトさまに一目惚れ。記憶のないシャーロットは、その恋心を大切にオズヴァルトさまの幸せだけを願って生きて行きます。このシャーロットが一途で可愛い。しかしシャーロットは覚えていませんが、操られる形ではあるものの悪行は行っています。
そして、ややこしくもツライ出生の背景を持つオズヴァルトさま。自分を縛るための政略結婚相手でもあるシャーロットを、悪行もあって嫌っていますが、様々な経験の中で自身の事も含め、真実を知って行きます。
そして、全てを知った上で、シャーロットを愛するようになる理知的なオズヴァルトさまがとても格好いい!!オズヴァルトさまを目障りに思う王子との対戦で魔法使ってるオズヴァルトさまがスゴく格好いい!!シャーロットの気持ちが分かります(笑)
小説はこのコミカライズ後の続編もあるそうで、出来ればこの王位継承権主張後の展開と、オズヴァルトさまの甘い想いを受けるシャーロットの2人の生活が見たかった!
ただ、他の方のコメにもあるように、理由はあったにせよ聖女シャーロットの悪行はなかなかのもの。ラストにきっとこれからの2人が支え合いながら償って行くのだろうなと感じられる場面はあるのですが、素直に祝福できるかどうかは人によるかと思います。
ああ、でもやっぱり続きが知りたい。小説を買おうかな…と悩んでいます(笑)そのくらいは個人的には大好きで、オススメです!是非ご一読を!
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