うるわしの宵の月
」のレビュー

うるわしの宵の月

やまもり三香

絵が綺麗なので

ネタバレ
2024年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ どんどん読み進めてしまいますが、お話はつまらなかった。
ひたすら美男美女の2人の顔面を眺めて楽しむ雰囲気漫画(画集)だと思います。
何かストーリーがあって2人が惹かれ合うのではなく何となく雰囲気やシチュエーションでドキドキしてお互い意識している感じでふわ〜っと進んでいくので特に印象に残る場面がありませんでした。せっかくの王子設定もストーリーに落とし込めていないので残念。
取っ掛かりは一目惚れでいいけど、そこからお互いの内面を知っていくような描写が欲しかったです。

6巻まで展開が同じような内容で、先輩が宵に何か言う→宵顔を赤くする→先輩が興奮するの繰り返しで何度も激しいデジャヴに襲われました。
本当にキャラの掘り下げなどなく進んでいくのでお互いに内面など全く興味がなくただ肌が触れ合って喜び合うだけの2人になってしまってます。
こういうシーン描いたら読者は喜ぶと思いますがそこに至るまでの経緯がスッカスカです。
男前なヒロインがどう恋をしていくのか、最初こそ楽しみにしていましたが宵ちゃんの内面が全くカッコよくなくて1巻の頃の凛としたどこか芯の通った人物像、カッコ良さの中にもある可愛らしさが巻を追うごとに消えていき、ただただ恋愛感情に戸惑うだけの薄っぺらいヒロインになってしまって‥‥残念です。
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