愛しの引退×ED×インキュバス【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】
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愛しの引退×ED×インキュバス【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

鶴子

おじさんいん魔受け…?

ネタバレ
2024年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 36歳はおじさんに入るか否か。たぶん、ガチのおじ受けを求める人からは『入らない』。自分と近しい年代や学生ものを好む二十代くらいまでの人から見たら『入る』。若くてもガチのおじ受けの人から見たら『ギリギリ』くらいの年齢なので、ガチのおじ受け満足度的に難しいかもしれません。私はいん魔受けが好きなのですが、いん魔受けの良いところはいん魔という設定がつべこべ考えずに合体に持っていけるという点なんですね。合体=生理現象という設定。でも、この作品は逆にいん魔を辞めるところから始まり、更にED設定を加味し、いん魔設定の利点を全て去勢…いや、否定するところから始まっているので、いん魔もの好きな人にも、おじ受け同様いん魔もののうま味を感じられない設定です。なので、いん魔もおじ受けも無視して、年下攻め×こじらせた年上受けBLとして楽しめる人が、この作品の正しいターゲット層かと思います。圧倒的作画と漫画力の高さにも関わらず、いまいち人気にならないのは、設定とターゲット層の噛み合わなさによるものかな。設定として、いん魔もおじ受けも射程圏なのにティンと来ないのはそのせいかも。私は作画の良さと年上受けとして楽しみましたが、いん魔orおじ受けだけを求めてくるとコレジャナイ感。あと、攻めの声がでかいという設定がちょっと好きじゃない。声のでかい人って、常に声がでかいわけではなく、TPOに合わせた声のボリュームを制御できない人。なので、基本的にノンデリカシーです。いん魔おじは人間としての情緒発達的にほぼ赤ちゃんに等しいのに、遠出デートでカーセクに持ち込むところ、やはりノンデリ感があります。攻めが私の好みではないのもあり、内容の評価は星3。作画の高さと次回作への期待を込めて星4。
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