このレビューはネタバレを含みます▼
登場人物が海外ドラマのように美しい。政治や恋、友情などなどとてもドラマティックです。(私的には竜族の浅黒い王より、正直言えばかたくなですが皇帝陛下&優しげな妹皇女の方が好きです。)
人間・亜人・竜族などなど。同じ種族同士でも争っていたり、利害や友情などを交えつつ協力し合ったりして物語を織りなしています。
沢山の勢力図に加えて、個性的美しい人物達が主人公の女性を取り巻いていて、それぞれがそれぞれの想いを胸にひめながら主人公に関わっていきます。
主人公は特殊な血族の末裔で兄が物語り冒頭で亡くなるのですが、結果一族最期の一人になってしまいます。特殊な血族であるが故に彼女を囲い込んでいる皇帝ともう一人の異種の王は彼女を狙いあっていきます。
しかしながら彼女は特殊な血族である事以外に現代人の記憶のようなものがあり型にはまった貴族では無く思慮深く、賢く、できる限り誰にでも誠実であろう・誰もが出来るだけ笑顔になって欲しいという信念で生きていきます。
ある意味八方美人ですが、それが各人への救いや癒やし、懸想の火種となっており運命(物語)を複雑にしてしまいます。